2015年1月9日金曜日

茶湯寺・「◯キ」地蔵に新情報                   お茶の水「ニコライ堂」の「キ」(複十字)は???

  昨年末、標記「◯キ」地蔵の不思議解明のため、澤田美喜記念館を訪ねてきましたが謎を解く方向には進みませんでした。
 その後、座間の「キヌバリサマ」馬頭観音にも、まだ、行っていません。
 しかし、「I・おもてなし隊」の毛呂山町支部員 町田さんより、次のような情報を頂きました。
 
 
 今日から3月末まで、東京都お茶の水に有る東京医科歯科大学の仕事をすることになりました。
 今日は第一回目の打合せで早く終了しましたので近くを散策中に昨年末から話題になっていた茶湯寺の「〇キ」印のお地蔵さんと関係が有るかは不詳ですが基督教に関係したキ印を発見いたしましたのでご連絡いたします。
 アーチの下に有る街灯にも角度の違ったキ印が4面に描かれています。街灯に有る文字の方が
カタカナのキに良く似ています。写真を添付いたしますのでご確認してください。
                       毛呂山町 町田美雄
 
 








 
 







町田さんへ
 お知らせありがとうございます。
 確かに、「キ」ですね。
 ただ、キリスト教の宗派で「ギリシャ正教」は「キ」を旗印とする複十字(ダブルクロス)という十字架をシンボルにしています。
 また。「キ」は、現在、世界の結核予防のシンボルマークとして、公益財団法人「結核予防会」の会章になっています。(次のURL参照)
 従って、新しい旗印ですので、お地蔵さんが彫られた江戸期は使われておりません。
 また、ギリシャ正教(東方正教会)の十字架は複十字を使っています。しかし、この教会は明治以降に日本に入ってきたキリスト教なので江戸期には使われていないと思います。
 また、「ロレーヌ十字」と呼ばれ、フランス東部のロレーヌの紋章ともなっています。
 さらに、古くはハンガリーやスロバキヤの国章にもなっています。やはり、「東ローマ帝国(ビザンティン帝国)」の影響を受けたせいでしょう。東ローマ帝国はローマからキリスト教を引き継ぎましたがローマ教会とは違ったコンスタンチノーブル教会を中心として独自の発展をとげ、「ギリシャ正教会」と言われるようになった宗派です。ローマ法王を頂点とはせず、皇帝を頂点とした組織となっています。
 
 お茶の水の「ニコライ堂」はギリシャ正教の教会です。
 
 また、「ギリシャ正教」は「東方正教会」とも呼ばれ、一国、一組織のようです。
 従って、「ニコライ堂」は「ロシアにあるロシア正教」のニコライさんが建てたけれど、「ロシア正教」の系統ではなく、独立して、「日本にあるギリシャ正教」となります。解説書では、その辺りが分りにくく書いてあります。

(URL参照①http://nikolaido.jp/
 ネットによれば、ギリシャ正教の教会は日本に60か所くらいあると言う事です。
 私は「ニコライ堂」のことを良く知らなかったので、新しい情報ですが中東の国々の「複十字=ダブルクロス」の国章については知っていました。
 今回、それが確認できたことは、凄いことです。
 ありがとうございました。
 写真はしっかりキープしておきます。
斉藤
 
 


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